ただの旅記2〜このまま書き続けるの私〜
そんなプチ誘拐未遂を乗り越えつつ夜中にゲストハウスへ。
ゲストハウス処女は、友人の紹介により
「ロングラックゲストハウス」に奪ってもらった。
まずね、ここの入り口が本当にわからなくて、人気のない夜中のバンコクをウロウロ×オロオロ。
周りの店も閉まってる。もう時刻は0時をまわるころだから当然。
もっとも、忘れちゃいけないのがこの直前に日本人弁護士に攫われかけたということ。(前回ブログ参照)
あと飛行機の中で人がバッタバタ殺されて行くサスペンス映画×3を、ギンギンに目を光らせて観てしまったことも加えて私の心をビクつかせてたよね。
でも実は今の私、旅立ちの前にアウトレイジを復讐しておいたから怒号の仕方だけは北野クオリティ。今だけは、いつどこから襲われても威嚇だけは北野と私の右に出るものはいないだろうと自負していたよ。
しかしながらさすがの北野も海外ひとり旅に向けての恐怖心を全然ごまかすことはできず、結局ビクビクしながら10分くらい彷徨ったよね。
強くなれバカヤロウって映画を通してまで伝えてくれた北野の気持ちは嬉しいけど、それに応える度量が私にはなかったよね。
私の中の北野が段々と劇団ひとりクオリティになっていった長めの10分間だったのは印象的に覚えてる。
「ヒト・コワイ・・・ヒト・オレ・・オソウ・・」
そうなってくると恐怖心の勢いが増してもう声に出てた。
性別をも越えて、ホモ・サピエンスの細胞レベルで怯えてた。
全人類に向かって震えてた。
なんてゆうか、西野カナとは真逆の意味で震えてたよね。彼女とは毎度毎度震える趣旨が違うから、きっと気が合わないんだろうなーなんて震えながら感じてた。誕生日とか同じだけど。もしかしたら顔も同じかもしれないけどってバカヤロウっ(劇団ひとりクオリティ)
かろうじて空いてる店に「ロングラック!where'sロングラック!」とゲストハウスの名前を連呼して聞いてみたところ、さすが微笑みの国、優しい笑顔で教えてくれた。
タイ語で。
なに言ってるかサッパリわかんなかったけど、笑顔と優しさだけ受け取って大満足。
タイ人、優しい。日本人なんかよりも、よっぽと危なくない。おかげで少し安心した。
と、満足してる場合ではないことにはすぐに気づいた。タイ語わかったふりしてオーケーサンキュー!なんつって3歩くらい離れたけどいやわかんねーわともう一度微笑みの女神に聞きに3歩くらい戻ると、今度はゲストハウスの入り口まで案内してくれた。本当に優しい。
この旅で早くも渾身のサンキュー。
入り口には檻のような頑丈な鍵がかかっており、中に入れない。そこに中から「ゆまさん?」と日本人美女登場。
オーナーの女性だった。とにかく私は一安心。
そこからというもの、設備やルールについて驚くほど機械的な説明を受け、部屋に案内される。新種のペッパーくんが出るよ出るよーって噂で聞いてはいたんだけど、ここにきてバンコクではもう発売されてたんだな日本遅いなって勘違いするほど機械的。
その機械的な説明により先ほどの一安心を一旦キャンセルさせてもらう。
予約していたのは女性専用のドミトリーの部屋。
4人部屋のうちの2人は寝てて1人は携帯いじってる状況に、初めましての私登場。
すでにビクついてる私は日本人に対しては日本と変わらず人見知り全開でとにかくペコペコしてた。なんかよくわかんないけど謝ったりもしてた。
唯一起きて携帯いじってる女性がベテラン感ある重鎮みたいな会釈して終了。
気分は完全に囚人。新人いびりがここから始まるのかってまじで覚悟したよ。まじで。
おまけに持ってきたWi-Fiが使えない。
いつも理奈と行くときはWi-FiにSIMカード入れて対応してたんだけど、携帯にSIMカード入れたことのない私はSIMロック解除もしてないし、そもそもその時の私にはWi-Fiが使えない時点でそこまで頭が回らないほど絶望していた。
相談できる人もおらず、初夜にしてひとり旅を乗り越えられる自信が完全に0になった。
泣きそう。理奈に会いたい。しげちゃんやジャンクさん来ないかな。一緒にカンボジアまで行こうよ泣きそうだよ。
ベッドに入っても一向に眠れなくて、ぐるぐる不安が巡る。
そしてふと、今のこんなにドン底な気分より最悪な気分になることなんてこれから1週間なさそうだなって感じてとりあえず寝ることにしたよ。私が単純でよかった。ポジティブなほうでよかった。
ってこんな始まりだったんだけど、こんなにふざけ続けてたら旅の終わりまでブログに書くのに一生かかる気しかしないんだよね。
私この感じで行くの?って。目的のカンボジアまで話が進むのにババアになってない?って。
だからちょっと適当に抜粋してペース上げようかなーって。
ただのブログ感満載になると思うけど、これただのブログだからいいよね。
そんな感じで次のブログで最終日!!なんつってー