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物事をいちいち角度を変えて少しでも楽しく生きていきたい女のブログです

赤裸々告白

たかが2年、されど2年。

宇都宮の餃子のキャッチフレーズみたいに、私の結婚生活を振り返る。

 

一緒に住んで3年半、数字にするとひとマスにおさまってしまう短い結婚生活に私は終止符を打つ。

 

健やかで穏やかな日々だった。

「おかげさま」という言葉が絶えない日常だったはずなのに、私はどんどん彼に、自分に、世間に負けていった。

 

昔からの友達で、誰もが認める優しい人。

周りからもすごく大事にされていて、付き合うとなると傷つけちゃいけない=責任(結婚)だと思っていた。

そしてその通りに、付き合ってすぐ結婚を決めた。すべてがトントンと決まっていった。

 

両親が安心するような人。

友達や周りの人もみんな安心するような人。

きっとこれが正解というものなんだと思った。

それは別れることが決まった今でも、頭の片隅には引っかかっているふた文字だ。

 

そんな人を選んだんだから、何か揉め事が起きても私の感覚が不正解なんだと思った。

彼はいつも正しいから、私のこの感覚はいけないことだと思ってた。

 

正しい彼についての愚痴や不満を、周りにこぼすなんて出来なかった。

「お前が悪い」この言葉を誰よりも自分に思っていたから、第三者から改めて言われると崩れてしまいそうだった。

 

まだ子供がいないからと「恋人」気分でいたかった浅はかで幼稚な私の気持ちと、結婚した瞬間からすっかり「家族」になってしまった彼との溝は、2年という月日では十分すぎるほど深まっていってしまった。

 

くっつくことすら嫌がられて、手を繋ぎに握ってみても数秒で振り払われる。

ただいま、おかえりって笑顔で声をかけても目を合わせてくれない。

あのね、今日ね、って話しても私の話に興味がない。興味ないの?って聞いて興味ないと言われたことだってあった。

帰ってきて部屋にいても彼は離れたところでずっとオンラインゲームをしていて、その仲間とのLINEの音が鳴るごとに虚しさが増す。

あくる日の夜は性欲処理機のような感覚に陥った。

 

これが彼のいう「家族」なら、私には少し寂しく感じてた。

それでも仲が悪いわけじゃなくて、それが彼の「家族」としての「普通」なだけで、私の感覚とズレがあることなんてよくある話と頭では理解していた。

どうにか私もその彼の「普通」の感覚に近づいて、この寂しさを埋めようとした。同じスタンスなら、きっと大丈夫になると思った。

 

そうしてるうちに、私は彼から逃げていた。

子供が欲しいという彼の言葉に、必要以上にプレッシャーを感じて逃げてきた。

結婚当初子供がほしかった私には考えられないくらい、日が経つにつれてその憧れが引き潮のようにひいていった。

 

一緒にいたって会話も笑顔もない冷たい部屋から逃げて、友達と遊ぶことや仕事をすることに夢中になってしまった。

私の存在意義を、家ではないどこかへ求めてしまっていた。

そんな私に、「今はお互い好きにしていいけど、子供が産まれたら遊びや旅行はありえない。仕事も抑えるのが当たり前。」と言う彼の正しい感覚に応えられる自信が日々無くなっていった。

子育て楽しそう、なんて微塵も思えなかった。

 

彼はいつも正しい。

彼を含む他の正しい感覚を持つ周り人からの

当たり前やありえない、こうすべきだという個人の感覚を、一般論や世間の常識を、周りのすべての人から武器のように振りかざされているようでますます私は逃げるばかりだった。

 

逃げ癖がついた。

そんな自分も許せなかった。

 

私は彼といる私が嫌いになっていた。

 

 

殺人や犯罪以外の感覚に、そもそも正解なんてあるんだろうか。

そもそも誰の正解を出そうとして私は結婚したんだろうか。

私は間違えてもいいから、私の感覚に従いたい。

湧き出る楽しいや嬉しいを大事にしたい。

そう思えるまで2年かかった。

 

 

特に仲良くない人ほど首を突っ込んできてとやかく聞いては言ってくるけど、そしてそうゆう人ほど一般論を武器にしてお前が悪いと言ってくるけど、本人同士と大事な周りの数人がわかってくれていれば何を言われてもいいと思えてきた。

 

これは私と彼の問題で、2人でいた時間は2人にしかわからないわけだから、他人にわかってもらえるはずもない。

 

 

お互い嫌いになったわけじゃない。

今年中に子供が欲しい彼と、いつ欲しくなれるかわからない私の話し合いの結果。

贅沢な悩みだと怒る人もいるだろう。

それでも私のつま先からつむじまで全身でいっぱいに考え抜いて出た答えがこれだった。彼も同様に。

 

 

引っ越すまで今もまだ一緒に住んでいて、情が溢れる。

寂しかったことを話していたからか、離婚が決まってから彼は私にくっついてくるようになった。手も握ってきた。

涙が留まるところ知らずで勝手に出てくるけど、もう遅いと笑う。

 

誰よりも幸せになってくれ。

私よりも早く再婚して、可愛い赤ちゃんを見せてくれ。

きっとすごく優しくて頼もしい父親になるだろうから、次は私よりも家庭的でふざけてない女性と一緒になってくれ。海外旅行に1人で行ってタイ人に乳首いじられてネタにするような女はもうやめておけ。

 

私は私らしくふざけて生きていくよ。

ハプニング満載な最高の人生を歩んでいくよ。

その中で私よりもふざけたような男性と次は一緒になれたらいいなと夢見ていくよ。

 

 

これ以上ない充実した幸せな日々をありがとう。

すべて彼のおかげだと心から感謝しています。

 

顔は好みじゃなかったけど、最高に良い男と結婚できたことは誇りに思う。

 

甘ったれた女でごめんな。