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日常と非日常と服と旅

物事をいちいち角度を変えて少しでも楽しく生きていきたい女のブログです

ひとり旅、事件

はじめてのひとり旅。

ドキドキワクワクの中の危険。

自分の身は自分で守る。

これはどの旅人でもそうだろう。

全ては自己責任。誰も悪くない、自分次第だ。

 

そして早くも起こるこの珍事件。

 

 

ここから下ネタが続きます。

苦手な方はそっと前のページにお戻りください。すみません。

読み進める方は、なるべく私を軽蔑しないでください。お願いします。とんだトリップジョークだと流してください。

 

 

 

時は春、場所はバンコク

ひとり旅2日目の私。

 

毎度理奈と行くパッポン通り近くのマッサージ屋さんへ行った時の話。

前回何回か担当してくれたおばちゃんが覚えていてくれてほっこり。

顔を見るなり素敵な笑顔を見せてくれた。

 

そんな私とおばちゃんの再会の笑顔をよそに

メニューを見せてはゴリゴリに勧誘してくるお兄さん。

まあいい、強めの推しもあぁバンコク来たなって思うひとつの理由。

久しぶりだねっておばちゃんとアイコンタクトもできたし、みなさんお上手だから誰でも構わなかったし。

 

 

「Foot?or Thai massage?」

 

 

メニューの中でも安めのを提案してくれてたけど、

40℃近い炎天下の中、歩き疲れて頭痛もしていて、さらに今回の旅では1発目のマッサージということもあり、

ちょっとリッチにオイルマッサージをチョイス。

 

「ううん!Oil massage!!」

 

 

残る元気を振り絞り答える。

私のHPはもはや0に近い。

 

 

「OK!!come on!!」

 

と、お兄さんは白い歯を見せ勢いよく私を率いていく。

 

あれ、ちょっと違和感だよ?

 

オイルマッサージっていつも施術は女性だし、お兄さん張り切って私を案内してくれてるけど、うーんと、なんてゆーか、アーユーオーケー?

いざ施術!となったら女性が施してくれるんだよね?大丈夫だよね?

 

なんとも言えない少しの不安がよぎる。

そうしてあっという間に個室についた。

 

「先にシャワー浴びとけ」

 

彼はそんなようなことを言って部屋を一旦出た。

 

 

うん、浴びる、もちろん浴びるよ。

こちとらドロドロのヘットヘト。言われなくても勝手に浴びる勢いだった。

そっと心に覚えた違和感は消えることなく自分の服を脱ぎ、

タイの水圧では汗とともに流すことができずにいるまま、ついに私はシャワーを浴び終えた。

 

 

 

そしてその「いざ」がくる。

 

 

たぶん日本語では失礼しますって言ったんだろう。

その失礼しますの堂々たる姿勢に圧倒されて、

シャワー後に施術用パンツだけ履いているほぼ全裸の私は、言われるがまま施術台へ。

 

「え、上は?何か着るものとかあてておくものないの?」

 

プチパニックで英語なんて出てこない。

ジェスチャーでなんとか伝えた。

 

「it's ok!マイペンライマイペンライ!」

 

ここにきてマイペンライの信用性。

私はそれを高めに設定をしていた。

 

 

ドアを隔ててスタッフもいたし、まあ何かあれば騒げばいいか。

てゆうかプロだし、女性の裸なんて見慣れてるか。うん、そうだよ。意識しすぎか。

 

 

自らを納得させた。

 

 

うつぶせになり、疲れている足からのスタート。

 

足の裏を揉まれ、ふくらはぎ、ふともも、Tバックと進む。

 

 

いや進まない。なにそのスムーズ。

ちょっと待ってよ、施術用のパンツまくし上げてTバックのフォルム作り出そうとしてない?

雲行き怪しくなるの早くない?

 

 

それでも怪しいか怪しくないかの瀬戸際のような施術を続ける彼。

 

ちょっと笑けそうになる私。

 

様子を見ることにした。

 

 

そんな私に気づいたのか、

Tの部分、結構えぐめに攻めてくる。

 

ねえそこ、あなたの指先と私の花園、出会っちゃってない?

電車で毎日見る顔だなーって他校の男子高校生をふと目で追うようになったことに恋を自覚した女子高生くらい、出会っちゃってない?

 

 

まあまあまあ。

マッサージだからね、際どいところまで一生懸命念入りにやってくれてるんだろう。

疑っちゃってごめんね。

 

私はまた様子を見ることにした。

 

 

次に背中。

これがすごく気持ちよくてね。いやマッサージとしてね。

タイのマッサージ屋さんのみなさまの手からは、生きていく力強さを毎度のこと感じるんだけど、この彼もそうだった。

生きる術としての素晴らしい技術をお持ちだ。

疑ってしまった自分が大いに恥ずかしい。

 

 

次に仰向けになれと、彼。

 

仰向けはいいよ。わかる。お腹とかやってくれんだよね。知ってる。知ってるの私。

でもさ、ポロローンって。

私の小さな子胸が、ポロローンって鳴くよ?

 

でもだからって、恥ずかしいからってプロ相手に両手で隠すのもなんか意識してるみたいで余計に恥ずかしい。

そう思った私は、

「見よ、この麗しく、且つ小ぶりで繊細な代物を。」

と言わんばかりの堂々とした表情、仕草でありのままをかましてやった。

 

案の定彼は特に動揺もせず、施術は続く。

 

 

まずはお腹をほぐされる。

腸が活発になりそうな良い動きだ。ありがたい。気持ちいい。

 

 

次に胸周辺。ここからが本題だ。

 

先端以外の胸部をほぐされる。

胸筋て凝るから、ここもすごく気持ちよかった。

 

 

そこで彼、すごーーーーく小さな声でなんか言った。

中森明菜なんかもよりうんと小さめに、なんか言った。

よく聞こえなかった私は、ん?と聞き返した。

 

その瞬間、いきなり私の先端をこねくり回し始める彼。

 

えっ。めっちゃ弄ぶじゃん。

冷静な頭。

これマッサージなの?

半信半疑な心。

 

わかんない、また様子を見ることにした。

 

 

その謎の状態が15分くらいあったかな。

この人何してんだろうってゆうのは5分経ったころからはずっと思ってたよ。

 

 

そのあと彼は下腹部と花園との間に手を置き、また小さな声でなんか言った。また中森明菜なんかよりもうんと小さめだったけど、

今度はそれを聞き取れた。

 

「アイキャンタッチヒア…?」

 

それをずっと小声で繰り返してたようで、先ほど聞き返した私のん?はYESとなって捉えられていたようだ。

 

 

さすがに花園は手を出してはいけない。

曲がりなりにも私は結婚をしていて、心の広い旦那を日本に置いてきている。

 

様子を見すぎたようだ。

ようやく焦りが少し出てきた。

 

 

ノ、ノーノーノー

 

首を横に振りノーを強めに意思表示。

彼も早めに諦めてくれて回避できた。

 

しかし最初の

「アイキャンタッチヒア…?」

を、YESとして捉えている彼は、簡単に引き下がらなかった。

ここはいいんだろ?と言うように乳首コリコリを再開。

聞き取れなかったとはいえ、はたまたそのつもりがなかったとはいえ、一度は彼にYESとしてしまった責任はとらなければと思い、とりあえず25分くらいコリコリされ続けた。んーなんとも言えない不快感。

 

さすがに1時間のコースでトータル40分も乳首いじられてたら、いくらオイル使ってても私ヒリヒリする。今、乳首ヒリヒリしてる。

 

 

そして物語は終盤へと差し掛かる。

タイのマッサージ屋さんで私が行ったことあるところは大体マッサージの最後に座らせて、後ろから抑えられ、背筋を左右に無理やり伸ばされる流れがあるんだけど、今回も最後にそれがあった。

 

ひじを頭の後ろに組み、後ろから彼が腕で抑え足で私の足を固定する。

 

 

結構な密着度で私は気づいてしまった。

 

 

兄ちゃん、おっ勃っとるやん。

 

 

様子を見すぎた。

改めて申し訳ない気持ちになった。

 

 

そして彼は終了の合図と共に、

強めに私の背中を叩いて一言。

 

「NICEBODY!!」

 

光る彼の白い歯。顔はね、嫌いじゃなかったよ。

それには誠心誠意、日本語で答えたよね。

 

「ARIGATOU!」

 

 

私がそれを最後まで言い終える前に、彼は部屋を颯爽と出て行った。

その後ろ姿の勇姿たるや。

 

こんなことバンコクで初めての経験で、なんかすごく私的事件。

AVの中だけじゃねえんだ、と。

 

 

で、最後に彼が出て行くときに気づいたけど、部屋に鍵かけてたのね。

それにはさすがにゾッとしたよ。

 

 

自分の身は自分で守りましょう。

しかし全員を敵と思っていたらそれは敵になるし、心を開けば開いてくれる。

股こそ開かなかったけど、バンコクに心を解放している私にはすごく面白い事件となりましたとさ。

 

 

そして3日目の朝。

最後のバンコクの日。日本にいる大好きな友へお土産を買いにぼちぼちカオサンへ行くことにする。

 

 

待っててねー!

 

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日本で食えないレバ刺し食ったよー