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日常と非日常と服と旅

物事をいちいち角度を変えて少しでも楽しく生きていきたい女のブログです

運命の人

連休もラストスパートの土曜日、いかがお過ごしでしょうか。

今年は人生で初めてゴールデンにウィークを楽しんでいる。強気に実家でのんびりかましてる。

強気ついでにブログ書くぞっつってPC開いた。

 

 

そんな今日はタイトルこそ乙女だけど、内容自体は乙女を超えて、甘酸っぱいお話を少々かまそうと思う。

 

 

「知ってる?運命の人って2人いるんだって」

最近そんな言葉をネット上で見かけた。今思えばそれを見かけた故、余計に乙女な話に敏感だったのかなって思うけど。

 

 

まさにGWのいい頃合いのあたりに、幼馴染の小西くんを含む、小学生のころの同郷の友人数名と担任の先生とで集まって飲む機会があった。

数えてみたら卒業して18年。そんなにも経つのに、特に印象的だった担任の先生であり、仲の良いクラスだったこともあり、それはもうとても楽しみにしてたのよ。

スムーズに呑み会は始まったし、案の定出だしからもう楽しいわけ。

 

みんなで先生と同じ日本酒を頼んで、お猪口でまた乾杯。大人になったなあなんて語り合ったりしてさ。

 

順調にお酒も進み、いい感じになっている私たちは思い出話が止まらない。

それぞれの思い出を擦り合わせてはまた新発見があったり、先生の視点からの話が聞けたり、とにかく楽しい。楽しい楽しい楽しい。

 

 

「○○くんて○○ちゃんのことずっと好きだったよね!」

誰かのこの言葉を皮切りに、話はあの頃の恋愛模様へ。

 

そこで私、ハッと気づいた。

「私、Aくんと両想いだったよね?」

気づいたと同時にもう口に出てた。

そしてそのAくんは、今まさに隣に座っている。なんということだ。

 

とんでもなく真面目なAくん、昔から成績優秀で高校は県内の進学校へ。ふふ、シャトルランがとにかく得意だったよね。顔真っ赤にしてさ。

小学生界隈の小さな世間ではボキャブラ天国が最高に流行ってて、ちょっとダサいけど"ボキャ天"なんて略したりしてた。

あの人たちはまだ海砂利水魚だったし、スマイリーキクチはまだネットで犯罪者扱いされてなかった。X-GUNの西尾はまだDJになってなかったしネプチューンももちろんまだまだ若手だったよね。

 

そう、いわゆるパイレーツが全盛期のあの頃に、秀才Aくんとボキャブラ天国の話でいつも盛り上がり、自然と彼に恋をしていったのを一気に思い出した。

アガるテンション、それはもう自分自身止められるものではなかった。

思い出の甘酸っぱい1ピースを見つけた私は、パズルの答え合わせがしたくて仕方がなくなっていた。

 

今隣にいるAくんは、あの頃に両想いだったことを物凄く恥ずかしそうに、そして静かに「…うん」と認めてくれた。

 

両想いという子供ながらのふたりの空間は、どれほどに純粋なものだったのだろう。今では毛頭想像もつかない。

 

でもさ、その子供の「両想い」ってば、すっごく曖昧。

いつ終わったの?お互い告白とかしたの?

そのあたり全然記憶になくて、Aくんにそのまま聞いた。

 

「おいうそだろ覚えてないのかよ…」

こんな反応だったと思う。ちょっと私引かれてた、酔っ払いながらにそれはしっかり感じてた。

あれ?答え合わせどころか、私ってば回答権すらないの?

とにかく私の記憶には両想いだったという記憶しかなかった。

 

彼曰く、私告白してもらってたらしい。まじか。

 

私たちの教室の向かいが図書室で、図書室の奥には6畳くらいのちょったした司書室があった。そういえば西陽がさすとすごくキラキラして室内中が綺麗だったなあ。

そこでよくみんなでコックリさんしてたんだけど、そのコックリさんをしてないレアな日に、そこで好きな人を教えるという体で2人になったという。

好きな人誰だよー教えろよーってよくやるよね小学生。

たぶんそれやってたんだと思う。

 

 

なかなか照れて言わなかったAくん。

そのころの私は彼の気持ちに気付いてたのか気付いてなかったのかも忘れちゃったけど、絶対ドキドキしてただろうになあ。

 

「最初の文字は[お]だよ」

彼はそう言ったらしい。

 

…お?

そこまで聞いた30歳の今の私は、

なんで?は?私[も]だけど?

って言った。そこにいる幼馴染の小西くんも同じ反応だった。

 

しかし私と小西くん以外の先生を含めた全員は違った。すぐ気づいた。

察しが良いで有名な私は、この時点で察せなかったことが悔やまれる。

またAくん曰く、12歳の私も今と同じ反応だったらしい。

 

彼は続ける

「次は[ま]だよ」

 

 

…おま?お…ま…?[おまえ]?

お前ってこと??!

 

気づく私と小西くん。

すげえいいじゃんAくん!その言い回し小学生にしてすげえいいじゃん!ラブじゃん!

興奮する私。思わずAくんの肩を掴みながら褒めたたえてしまう。

きっとその時の私もグッと来てただろう。

 

 

しかし現実の12歳の私は何を思ったのか、「は?おまる?何言ってんの?便所?よくわかんね」

っつって話が終わってしまったそう。

いやあほんと、まじで残念極まりない。

あー私のこの残念具合って小学生から兼ね備えてたんだーって、年季入ってんだーって知ったよ。

 

そんな限りなくマイナスに近い0点の返しをした私も、その告白のようなものをすっかり忘れていた私も、まとめてごめんAくん。

 

最後に「俺の初恋返せ…」って小さな声で言ってたの、聞き逃さなかったよ。

 

 

 

そんな甘酸っぱい彼の初恋の話。

 

ちなみに私の初恋はそこにいる幼馴染の小西くん。

幼稚園から4年生までずっと一途に好きだった。お母さんにも教えてあげてた。

5年生で久々に同じクラスになって、あちげーなっつって一瞬で好きじゃなくなったのを覚えてる。お母さんにもすぐに報告した。

今でも仲の良いお友達。

 

 

 

そんな小西くんと今夜は中学生の頃のいつものメンバーで集まるのだ。

今日も楽しい夜になるぞ。

行ってきまーす。

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3年くらい前の小西くんと私を添えて。

ちなみに妹はアイドル級の可愛さ。どうした小西。